患者さんとの信頼関係を深めるためのポイント

多くの新人看護師が、はじめは「患者さんとうまく話せない」と悩むもの。看護師は毎日、あらゆる患者さんと接しなければなりません。性格や年齢、職業や立場、家族構成など、それぞれ違う相手とうまくやりとりをするのは、なかなか難しいものです。そんな中、信頼を得るために心がけておきたい基本を挙げてみました。

患者さんと接する際、事情聴取のように質問するのはNGです。これは意外とやりがちなポイントとされているので、気をつけましょう。「痛みはどうですか」「どんな時に痛いですか」「手術に対して不安はありますか」と、このように一問一答で質問攻めにすると、事務的な印象を与えるため、患者さんは心を開いてくれません。しっかり対話を意識しながら、コミュニケーションを取ることが大切です。

そして、こまめに声掛けをすることも、患者さんとうまくやっていくうえで欠かせない部分です。特に新人のうちは、清拭や足浴、洗髪などの作業に追われている際、頭の中は「手順通りにやらないと」と、いっぱいいっぱいになりがちです。つい緊張して必死になってしまうものでしょう。しかし、患者さん側からすると、無言で体に触られると不安になるものです。どんなに緊張していても、「これから体をふきますね」「温かいタオルあてます」など、実施前にはきちんと一言声をかけて患者さんをリラックスさせましょう。

そのほか、時間を守ることも患者さんとの信頼関係を築くうえで大切です。「〇時にシャワーに行きますね」のように約束したなら、その時間をきちんと守りましょう。時には、MTGの話が伸びたり、予測不可能なことに時間が取られたりすることはあるかもしれません。そんな時は約束を守れなかったことをしっかりと謝りましょう。時間がルーズであれば、人として信用されないため、日々時間管理と行動に気を付けることが大事です。